ナチュラルフードで作る、エナジーバー

ライドの補給食といえば、加工されたエナジーバーをペダルを漕ぎ続けるためのガソリンと考え、バイク上でのカロリー摂取と消費の関係性のバランスをとるためのものと捉えられがちです。

しかし、シェフでありライダーであるRaphaアンバサダーのレンタイン・アレクシスは、ライド用の補給食を違う観点から捉えます。彼女にとっての補給食とは、栄養満点で味にもこだわったスナックを自分で手作りしたものを指します。もう市販のエナジーバーを買う事が出来なくなるほどに美味しい、彼女のレシピを2つご紹介します。

手作りの補給食

ジャージのポケットに入れる補給食は、小さくて美味しくなければ、サドル上でのご褒美になりません。ここコロラドでは、冬は寒さが厳しく、雪に埋もれたトレイルをシクロスバイクで走ると、家に帰る頃にはヘトヘトに疲れてしまいます。そんな疲れを癒すのは、美味しいものと温かさ以外にはありません。

補給食を手作りすることには、様々なメリットがあります。まずこのレシピは、店で買うどんなエナジーバーよりも遥かに多くの栄養素を含んだ補給食を作る事ができ、さらにとても経済的です。そしてもし余れば、もちろんその後の食事にもなります(余分に用意したフリッタータは、私の今晩の夕食になる予定です)。そして一度作り方を覚えれば、どのレシピも20分以内で作ることができます。乾燥した材料と水分を含んでいる材料の比率さえ同じにすれば、自分のお好みの材料に置き換えることもできます。

ここまで読んでもまだ、自分で作るのに気のりしないときは、こう考えましょう。次のグループライドで、もし誰かが疲弊していたら、お手製のウィンターマッシュルームフリッタータや、スパイスアップルとナツメヤシのエナジーバーを渡してみましょう。その人と一生続く友情を築くことが出来ますよ。

*は、クラブハウス東京のパティシエ/シェフ、まりこさんからのアドバイス

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スパイスアップルとナツメヤシのエナジーバー

レシピは8人分の量ですが、材料を2倍にすれば、さらに8人分作れ、バーを作るのに8×8の型を使うことが出来ます。冬のスパイスは好みが分かれますので、お好みに合わせて調整してください。

材料

  • 種を取り、半分に切ったメジュール・デーツ(ナツメヤシ) 1カップ(210g)(*プルーンでも美味しく作れます)
  • ドライアップル 1/2カップ(77g)
  • レーズン 1/4カップ(30g)
  • クルミとピーカンナッツ 1/2カップ(70g)
  • (オーガニック推奨)メープルシロップ 大さじ3杯(42g)
  • 程よく煎ったフラックスシード 大さじ2杯(14g)(*白ゴマや焼きココナッツでも代用可能。こちらも美味しさと栄養価が◎)
  • お好みのスパイスブレンド(シナモン、ナツメグ、五香粉、パンプキンパイ用スパイス等)小さじ1~2杯

調理方法

  • オーブンを175℃に温めます。アルミホイルの上にクッキングシートを重ねます。
  • ピーカンナッツとクルミに小さじ1のメープルシロップを加え、スパイスを一つまみ振りかけます。準備しておいたクッキングシートに広げ、ナッツがこんがりとなるまで5~7分ほどオーブンで焼きます。焼きあがったらオーブンを止め、取り出して冷まします。
  • 次に、8×8の型にクッキングシートを敷き、煎ったフラックスシードを散らします。
  • デーツ、レーズン、リンゴ、焼いておいたナッツ、メープルシロップ、スパイスを小さじ1/2ほど加え、フードプロセッサーにかけます。材料がしっとりとまとまったら味を確認し、お好みに合わせてスパイルを加えます。
  • スパイスで味を整えたら半分を取り出し(この時の固さでバーの歯ごたえが決まります!)、残りの半分を滑らかになるまでさらに混ぜます。多少固まりが残るのはそのままで問題ありません。
  • 取り分けた方の材料をプロセッサーに戻し、プロセッサーの刃を外します。そしてプラスチックのヘラまたは手で混ぜてまとめます。
  • 混ぜた材料を、プラスチックのヘラで取り出し、先ほどフラックスシードを散らした型に移します。1.5cmほどの厚さになるように均一に押し伸ばします。型いっぱいに広げて薄くならないようにした方がいいですね。出来たバーはすぐにカットしてラップするので、ある程度の厚みがある方が切りやすいです。
  • 余ったフラックスシードをバーに振り、ラップをかけ、固まるまで3時間〜一晩、冷蔵庫で寝かせます。固まったら冷蔵庫から取り出し、お好みの形にカットし、クッキングシートで包みます。密閉したタッパーで2週間ほど保存できます。硬いバーがお好みの場合は冷蔵庫で、柔らかいバーがお好みの場合は、室温で保存しましょう。
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ウィンターマッシュルームフリッタータ

卵と野菜をふんだんに使ったこのフリッタータは、通常の補給食の代わりとしても最適で、ルートの途中に立ち寄るベーカリーで購入したペーストリーともよく合います。フリッタータは、深めの長方形の型か、クッキングシートを敷いたマフィンの型を使いましょう。どちらを使ってもこの携帯に便利なスナックは、簡単に食べれる朝食に、そしてライドの後の軽食にもなります。

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材料

  • 刻んだエシャロット 1本
    (*玉ねぎやこれからの季節はポロ葱など甘みの強いネギでも◯)
  • スチームして程よく刻んだケールの葉 2~4枚(*ほうれん草、小松菜、モラヘイヤなどの栄養価の高い葉物野菜に置き換えても◯)
  • 刻んだ大きめのシイタケ又はクレミニマッシュルーム 6個
  • パンプキンピューレ 小さじ6~10
  • 細かく刻んだタイムとセージ 2株ずつ
  • レモン果汁 1/2個
  • オリーブオイル 大さじ2
  • 塩、コショウ適量
  • ヤギの粉ミルク又はフェッタチーズ 一つかみ(*カッテージチーズやパルメザンは高タンパク、低脂肪、高カルシウムという点でもヤギチーズが苦手な方や買えない方の代替として◎、カッテージチーズにする場合フェッタに比べて塩分が少ないので味の調整をしてください)
  • 溶いたLサイズ卵 10個

調理方法

  • オーブンを175℃に温めます。8×8の型の内側にオリーブオイルを塗り、クッキングシートを敷きます。(マフィン型はジャージのポケットに入れて持ち運ぶのには不向きです)
  • 中くらいのボウルに、ケール、レモンジュース、オリーブオイルを入れ、塩、コショウを振ります。ケールがしんなりするまで手で混ぜ、数分寝かせます。
  • フライパンにオリーブオイルを垂らし、中強火で程よく温めましょう。火を中火に落とし、エシャロットと刻んだ新鮮なハーブを入れます。エシャロットが透明になり始め、ハーブから香りが立つまで軽くソテーします。そして、刻んだマッシュルームを加え、柔らかく色づくまでさらにソテーします。ちょうど良い色合いになったら火から降ろし、寝かせておいたケールに加えます。
  • 次に、中くらいのボウルで卵を溶きます。粉チーズ半分と塩、コショウを加えます。ケールを加え、よく馴染むまでかき混ぜます。
  • よく混ざったら、用意しておいた長方形の型(又はマフィン型)に流し込みます。パンプキンピューレをまんべんなく垂らし、残り半分の粉チーズを振りかけます。お好みで塩、コショウを追加しましょう。
  • オーブンにいれ、長方形の型は20~30分、マフィン型は15~18分を目安に焼き上げます。中心が固まり、揺すっても動かないくらいに固まり、卵がふんわりと型全体に広がって、表面に水分が残らず、チーズがこんがり色づいたら出来上がりです。
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フリッタータをオーブンから出せばすぐに食べることができますが、ライドにもっていく場合は、完全に冷ましてからクッキングシートやアルミホイル等で包みましょう。または、20〜30分冷まして、すぐにライドに持っていく分だけをラッピングし、戻ってきてから残りラッピングすることも可能です。ラッピングまたは密閉保存すれば、2日間ほど保存が可能です。

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